株式会社ヘンリー エンジニアブログ

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株式会社ヘンリー エンジニアブログの今年1年の記事を振り返る

この記事は株式会社ヘンリー - Qiita Advent Calendar 2024 - Qiita の1日目の記事です。

ヘンリーで SRE をやっています id:nabeop です。会社では SRE の他に有志で集まっている技術広報ギルドに参加していて、社内と社外の両方の面で技術広報的なこともやっています。

技術広報ギルド内での活動の一環で毎週開催されている技術勉強会 (ギベン) 1の月初の会では前月分のエンジニアのアウトプットを眺める会をやっています。その中の1コンテンツとして、この株式会社ヘンリー エンジニアブログの Google Analytics のデータを眺めて、前月はどのような記事が公開されて、どのような記事が読まれたのかということを振り返っています。

以下のようなことを考えて公開された記事について技術勉強会で振り返りをしています。

  • このブログの運営方針として当番制として誰かに記事を書いてもらうことを強制せずに、各自の自主性にまかせたい
    • しかし、誰かが記事を公開したときに誰も読まれないというのは寂しいので定期的に記事が公開されてメディアとしての存在感は維持したい
  • せっかく書いたのにフィードバックがないのは寂しい

このような理由から技術勉強会で定期的に振り返ってどのような記事が書かれていて、どれくらいの反響があったかということを共有しています。

振り返りのときにアドベントカレンダーの話題が出て、ここ1年のエンジニアブログを振り返ってみると面白いのではないか?という話がでたので、今年のアドベントカレンダーの1日目の記事として作成してみました。

2024年のエンジニアブログの様子

1年間の振り返りと言っても2024年はまだ12月がありますが、1月から11月までに公開された記事を対象にみていきます。

まず、今年の1月から11月までは18本の記事が公開されました。ほぼ毎月何かしらの記事が公開されていています。もちろん毎月コンスタントに記事が公開されていることが理想ではありますが、自主性に任せている状態でこの状況というのはかなりイイ線いっているんじゃないの?と思っています。

エンジニアブログでは Google Analytics によるアクセス解析をしているので、全体の様子は以下のような感じです。

Google Analytics の表示回数の推移

常時は数十 PV で記事が公開された時に合わせてスパイクするという割とよくある形だと思っています。

Google Analytics で確認した参照元は以下の分布になっていました。

参照元 総ユーザー数の割合
t.co (referral) 28.2%
google (organic) 25.9%
direct (none) 23.9%
b.hatena.ne.jp (referral) 8.8%
smartnews.com (referral) 6.0%
その他 7.2%

全体の半分以上が X (旧 Twitter) か Google の検索からブログに辿り着いていました。また、3番目の直接流入 (direct) が謎ですが、社内の Slack などで URL が共有されて、参照されたのではないかという指摘がありました。実際に参照元ごとのユーザの平均滞在時間を全体の滞在時間と比較すると、直接流入の場合の平均滞在時間は全体の平均滞在時間よりも長くなっており、より興味をもって読んでいただけた実感があります。

この内容だと Google 検索の状態も気になります。Google Search Console では以下のような感じでした。

Google Seach Console での検索回数と表示回数の推移

平均 CTR や平均掲載順位をみる感じだとかなり強いということは言えませんが、Google 検索からの流入はそこそこありそうということがわかります。とくに検索クエリでは「vite」や「nextjs」、「storybook」という単語が目につきます。どうやら、Google 検索ではフロントエンド技術が強いと認識されていそうです。フロントエンドはもちろん強いのですが、Kotlin も推していきたい2ので改善の余地がありそうです。

よく読まれていた記事

ここからは Google Analytics でよく読まれていた記事について紹介していきたいと思います。

【この沼】キーボード自慢大会【深い】

「【この沼】キーボード自慢大会【深い】」の表示回数

今年一番読まれていたのは2024年7月26日に公開した社内でキーボードについてアンケートをとった結果の記事でした。Google Analytics でも公開直後にたくさんの方に読まれたことがわかります。#zzz-social-keyboard では今でも新しくリリースされたキーボードの話題やキーケット (キーボードマーケット) の話題など活発に情報交換されています。

せっかくなので、Google Analytics でどのような経路で読まれたかを見てみたいと思います。この記事の公開後から現在までのユーザの最初の参照元は以下のようになっていました。

参照元 総ユーザー数の割合
smartnews.com (referral) 29.4%
b.hatena.ne.jp (referral) 22.0%
direct (none) 15.6%
t.co (referral) 14.5%
google (organic) 13.6%
その他 4.9%

エンジニアブログ全体でみると X (旧 Twitter) と Google 検索からの流入が半分以上あったのにたいし、この記事では SmartNews さんとはてなブックマークからの流入が目立ちます。SmartNews さんで取り上げていただいたのはこの記事だけだったのですが、結構なインパクトがあったようです。また、この記事ははてブ数が 48 users になっており、他の記事と比較すると決して多くないが SmartNews さんに次いで2番目に多くの流入があったということも興味深いです。

開発者イベントやコミュニティ参加についての期待や効果

「開発者イベントやコミュニティ参加についての期待や効果」の表示回数

Kotlin Fest 2024 のスポンサー参加にあたり、VPoE の id:Songmu が会社として社員が開発者イベントやコミュニティに参加することへの期待や会社として考えていることを外部向けとしてまとめた記事です。

業務に直接関係しづらい社外でのコミュニティ活動について VPoE からこのように後押しするエントリを出してもらえたので、とても励みになります。

あるVPoEの心の中

「あるVPoEの心の中」の表示回数

id:Songmu による VPoE (VP of Engineering) として採用やエンジニアリング組織周りへフォーカスしているなかで組織の運営やエンパワーメントについて考えていることについて紹介されていました。

ヘンリー版 エンジニア社外登壇 How-To

「ヘンリー版 エンジニア社外登壇 How-To」の表示回数

社外登壇時に気をつけたいポイントを社内の技術勉強会で発表したときに、エンジニアブログのエントリとしてまとめて欲しいという声があったので当時のスナップショットとしてまとめました。

個人的にもこのあたりの情報は色々なところに散らばっていてまとまった情報がなかったので、まとめておいて良かったと思っています。なお、社内の Notion にはこのエントリが公開された以降も新しく気づいたことなどが追記されています。

ヘンリーのオブザーバビリティ成熟度を考える

「ヘンリーのオブザーバビリティ成熟度を考える」の表示回数

sumiren が考えているオブザーバビリティの成熟度のモデルを解説した後に、ヘンリーにおける成熟度がどの位置にあるのか、また、今後の発展についての示唆がまとめられています。前半のオブザーバビリティの成熟度のモデルは sumiren が今回のために考えた便宜上のモデルとことわりがありますが、ゼロの状態から徐々にシステムの深い場所のオブザーバビリティを獲得するモデルになっているので、強い説得力があるモデルだと思っています。また、後半では自分たちのシステムのオブザーバビリティを冷静に見つめて、足りない場所の指摘や改善方針などが示されとても参考になりました。

まとめ

まだ今年はアドベントカレンダーが残っていて1年の総括としては気が早いかもしれませんが、内部からみたヘンリーのエンジニアブログの雰囲気を共有できたら嬉しいです。

とくに今日から始まったアドベントカレンダーではこのエンジニアブログでも様々なエントリが公開される予定なので楽しみにしています。

ヘンリーのエンジニアブログは2023年に開設して、だんだん読まれるようになってきている実感はありますが、来年もさまざまなエントリを公開して、ヘンリーが扱っている技術や Henry の開発によって得られた知見をもっと広い範囲の方に届けられるようにしたいです。

また、ヘンリーでは複雑な医療制度を正面からうけとめて、医療機関さんの DX を後押しすることでより良い医療を実現する仲間を募集しています。医療ドメインに興味がある方やヘンリーの扱っている技術に興味がある方など少しでも気になるところがあれば、ぜひカジュアル面談でお話させていただければと思います。


  1. 技術勉強会 (ギベン) についてはカジュアルな社内勉強会 : ギベンの紹介 - 株式会社ヘンリー エンジニアブログで紹介しています。
  2. 最近では ヘンリーは Server-Side Kotlin Meetup の運営に参加しました - 株式会社ヘンリー エンジニアブログ をはじめとした Kotlin の開発者コミュニティへの積極的な支援を始めたりしています。