はじめに
はじめまして。@ryugen04です。 2025年11月に株式会社ヘンリーに入社しました。
経歴を一言でいうと、「薬剤師免許を持っているけど、薬局で働いたことがないエンジニア」です。薬学部の研究室で医療情報学を学ぶ中でプログラミングに出会い、ITコンサルティング企業で4年、医療系を含む様々なプロジェクトを経験しました。
なぜ大企業からスタートアップへ移ったのか。入社1ヶ月の今、実際に働いてみての所感もあわせて書いてみます。
前職での経験
四苦八苦して大学を卒業したあとに前職のITコンサルティング企業には新卒から4年間在籍し、ありがたいことにシニアランクまで昇進しました。ウォーターフォールもアジャイルも経験し、医療系プロジェクトでは診療報酬に関する開発にも携わらせていただきました。
会社規模が大きかったこともあり、基幹系システムや官公庁系案件、小規模なBtoC案件など、様々なインダストリーに関われたのも良い経験でした。 リーダー的な役割も任せてもらい、マネジメントの基礎を学んだり、スクラムマスターの真似事のような経験もさせてもらいました。
様々な経験をさせてもらった一方、大企業や受託開発に近しい領域ゆえの課題も感じていました。
- 仕様を自分たちで決められない
- プロジェクト体制のため、プロダクトへの継続的なオーナーシップを持ちにくい
- 技術選定や変更に組織的な制約が大きい
これらは会社の良し悪しではなくトレードオフな側面だとは思います。
他に組織面としても、私が志す医療やITの分野に全員が同じ方向を向いているわけではない、といったことに個人的に考えることがありました。
転職を決めた理由
こうした経験を経て、次のような環境を求めるようになりました。
- 技術か医療、あるいはその両方が好きな人たちが集まり、組織全体が同じ方向を向いている
- 小さな規模でスピード感を持ったプロダクト開発ができる
- 技術的により大きな挑戦と成長ができる
- 医療に大きなインパクトを与えるプロダクトを、自分がオーナーシップを持って開発できる
また、個人的な年齢も30手前だったことも意識しました。挑戦をするなら今だろう、と。
ヘンリーに決めた理由
転職では医療×ITという軸で働こう、と考え、いくつかの企業を受けました。医療系テック企業にはアンテナを貼っていたので、ヘンリーのこと自体はもともと知ってはいました。 その中で、ヘンリーを選んだ理由は主に3つあります。
- 目標の大きさ
- アウトプット文化
- 病院見学での印象
「目標の大きさ」としては、ヘンリーは「ノーベル平和賞」を企業理念の中間ゴールとして掲げています。大きな目標ですが、だから良い。 自分のやりたいことである、医療に大きなインパクトを与えるプロダクト開発というところにこの上なくマッチしていますし、持続可能な医療体制という社会課題に本気で取り組む会社の姿勢の表れであり、かつ全員がこの目標の方向を向いているということに大きな価値を感じました。
「アウトプット文化」としては、connpassイベントの開催や、技術書典への出展をしていることに大きな魅力を感じました。 転職当時では以下のような本を2冊出しており、かつそれぞれ100p超という結構なボリュームがあったりします。 techbookfest.org プロダクトの内情をここまで積極的に発信できる、またこのボリュームは個人の気まぐれや献身だけでなく、チームとしてアウトプットを推奨や協力している姿勢を感じました。
「病院見学での印象」としては、選考が進んだ内定承諾前に提案いただき、病院見学をさせてもらいました。印象的だったのは、ヘンリーの社員が現場に複数人入り込み、医療職の方々とラフにコミュニケーションを取っていたことです。電子カルテやレセコンの導入は一般的には経営のトップダウンで決まり、現場的にはnot welcome。もう少し冷たい距離感や殺伐とした雰囲気をイメージしていたので、実際に医療現場を一緒に支えているような風景に好感を覚えました。
丁寧な採用に力を入れていること、病院との距離が近いこと。選考を通じてこれを肌で感じられたことも大きかったです。
入社1ヶ月の実際
スタートアップなので、正直入社初日から修羅場に放り込まれるくらいの覚悟はしていました。 実際はオンボーディングがしっかり設計されていて、良い意味で意外でした。Notionに共通タスクリストやドキュメントがまとまっていて、全社的なキャッチアップがしやすくなっています。スタートアップ特有の「組織が崩壊寸前のカオス」といった雰囲気は正直あまりなく、組織設計がしっかりされているぶん安定感があります。
技術面では、Kotlinがバックエンドのメインであること、複数のサーバー構成であることなど、前職のJavaメインの環境とは異なる部分のキャッチアップと並行しながらタスクを進めています。コードベースはエンジニアのレベルが高く、いわゆる「神クラス」のような負債は見当たりません。GraphQLなどモダンな技術スタックを使っていることも魅力です。前職から言語的にはすべて新しいものへのチャレンジとなっているため、キャッチアップしながら日々頑張っています。
ドメイン知識については、前職で診療報酬に関わっていた経験が思った以上に活きています。薬学部で学んだ医療制度の知識や、医療現場の肌感覚といった部分も、キャッチアップのスピードにプラスしている実感があります。
もちろんわからないことは多いですが、聞けば親切に教えてもらえます。この領域は医療現場の慣習や、厚生労働省などを主体とした国としてのシステム、歴史や制度的な複雑性があり、はじめて取り組む方には想像以上かもしれません。ただ、それをどう扱うかがエンジニアリングの腕の見せ所なのではと思っています。やりがいはありますね。
今やっていること
現在は製品開発本部に所属し、スクラム開発のエンジニアを担当しています。Henryの機能領域として大きく電子カルテ、レセコン、オーダー機能などがありますが、その中のレセコンのサブ領域ですね。
新規画面機能のフロントエンドからバックエンドまでの開発に関われています。
チームで印象的なのは、1週間サイクルでスクラムが回っていること。そしてドメインエキスパート、マネージャー、デザイナー、エンジニアなどなどがそれぞれ自主的に大きくアウトプットしていることです。 開発中はドメインエキスパートと要件を確認しあい、本番環境へのデリバリー前にはリリースノートの書き方やリリースタイミングまで関係する社内メンバーと相談してチームとしてオーナーシップをもって決めています。これは前職では経験できなかったことで、まさに求めていた環境だと感じています。 このスピード感と自主性は、レベルの高い人材が揃っていないと成り立たないと思いました。
まとめ
入社1ヶ月、まだまだわからないことやサポートが必要なことも正直多いです。しかし、求めていた環境ではあると感じています。プロダクトへのオーナーシップ、技術的な挑戦と成長、医療への貢献。これからどう成長していけるか、楽しみです。
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