株式会社ヘンリー エンジニアブログ

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ヘンリーはQAに注力していくぞ!

はじめまして。ヘンリー CEOの逆瀬川です。
タイトル通り、今年は会社としてQA(Quality Assurance)の向上に注力していきます。
今までも要求開発やテストなどの改善を行ってきましたが、今年は会社としてより一層注力していきたく、改めてここに宣言します。

医療業界において求められるQA基準

弊社は、医療機関向けの基幹システムとして、電子カルテと医療会計システム(レセプトコンピューター、通称レセコン)を開発している会社です。
医療機関において、電子カルテと医療会計システムは業務上で欠かせないシステムです。システムトラブルで実際の業務が止まり、新規患者受付を一時的に停止したといった最悪の事態につながる可能性があり、より安定性の高いシステムを提供していく必要があります。

また、電子カルテでは患者さんへの治療方針と指示、記録等を残すシステムです。投薬量を間違えるなどと操作ミスが患者さんの命を危険にさらすリスクもあります。

医療機関目線で言うと、医療機関は命を扱う現場であるため各医療機関は日々、「医療安全対策」 をしています。患者さんの安全を最優先に考えた業務プロセスの設計や、院内での研修や啓蒙活動が行われています。

医療安全の例

全社をあげたQA活動を

上記の様に、基幹システムであることとお客様の業務の特異性から、求められるQAの基準は大変高く、プロダクトだけではなくプロダクトを利用したワークフローやオペレーションレベルで高い品質の実現が求められます。

まだまだ理想とするレベルには程遠いですが、着実に前に進むべくプロダクトチームだけではなく、営業、カスタマーサクセス、コーポレートと一丸となって、お客様の医療安全の実現に向けたQA活動を行っていきたいと思っています。現在イメージしている各ロールの役割分担は下記の通りです。

  1. 営業 → 顧客への啓蒙
  2. カスタマーサクセス → 現場、ワークフローやオペレーションへの落とし込み
  3. プロダクト → 安定性の高いプロダクトの実現
  4. コーポレートガイドライン・規約等への反映

現在地と今年の目標

今までは重要性を感じつつも投資できてなかった、というのが正直なところです。専任のQAメンバーもおらず、各自が勉強し試行錯誤しながら施策を導入している状況です。

昨年まず、外部の講師を読んで勉強会をしたり、要求開発の勉強会をするなどして、要求仕様での検証やテストの改善などを行ってきました。また、外部の検証会社にお願いしていたリリース前の動作確認を内製化し、リグレッションテストの充実も図っています。今年に入ってからは、リグレッションテストの自動化やテスト戦略の設計なども開始しました。

今まで行った取り組み

今年開始した取り組み

見えてきた課題

リリース当初よりだいぶ状況は良くなってきていますが、手探りで進めているため、発生した課題ベースや各個人の興味をベースに改善している傾向があります。そのため、本質的なアプローチが出来ておらず、改善速度が早いとは言えない状況です。また、プロダクトチームに閉じた活動になっており、ビジネス系も含めたアクションプランに落とし込めてない状況です。
ただ、KPT等でQAに関連するトピックが上がる頻度は上がってきていてみんな強い関心をもって取り組もうとしています。QAリードの人がJOINして、全体ディレクションをしてくれたらうまくいく!!というイメージが湧いてきています。(ヘンリーのエンジニアは学習欲が強く、新しい取り組みには協力的です。)

今年の目標

  • QAリードの採用
  • QA戦略の策定
  • 全エンジニアがQA活動を改善している状態の実現
  • ワークフローへの落とし込み 等

上記のように、取り組み自体は徐々に増えていますが、会社が提供したいレベルとのギャップは大きく、この取組みに賛同してくれる素晴らしい仲間を見つけ、活動を加速していきたいと思っております!
ぜひ、1人目QAリードに興味があるよという方はお気軽にお声掛けください。 一方で、新しい仲間が入るまでにやらなくていいということではなく、出来るところからAgileに改善していきます。

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