ヘンリーで SRE をやっている
id:nabeop です。2023年に引き続き2024年もアドベントカレンダーが完走できました。
ということで公開が遅くなってしまいましたが、各エントリーの感想をまとめたエントリを作りました。今年は僕の他に組織広報の小山 (@helene815) さんと技術広報ギルドを手伝ってもらっている odasho (@odashoDotCom) さんにも感想を書いてもらいました。
- 株式会社ヘンリー エンジニアブログの今年1年の記事を振り返る
- コントロールしない
- 採用の時に見るべきポイント 面接偏
- 作業速度を上げ続ける
- 社内ラジオをポッドキャスト配信する
- GitHubのGraphQL APIを使ってPull Requestを分析するためのレシピ
- 出社回帰のニュースを見て思うこと
- 理解の不足を想像で埋めない
- 新しい目線でこれからの医療に声を上げていく
- 3つのパワー💪
- ジムに通い続ける技術
- Henryのお客様:医療DXの先駆者たち
- 大きくて複雑なものを作る人達へ送る一冊
- あなたの検査がカルテに書かれてから結果が返ってくるまでに裏側のシステムでは何が起きているのか
- 無名VPoEの生存戦略
- 35歳、初めての大腸カメラ体験記
- 転職と2024年、今年の漢字は推
- ドメインエキスパートの使う表現を可能な限りコードに落とし込む大切さ
- DenoでSlackアプリを作ったら新人が入社しました
- からすみエンジニアリング
- 2024年を終えて 〜入社して6ヶ月が立ちました〜
- nginxでクライアント証明書を処理するリバースプロキシを立てる
- ちゃんみなから学ぶネガティブフィードバック
- CSキャリアの描き方(カスタマーサクセス・カスタマーサポート)
- 医療現場の未来を創る製品開発
- まとめ
株式会社ヘンリー エンジニアブログの今年1年の記事を振り返る
このエントリを書くにあたっていつもよりも深く Google Analytics や Search Console の内容をみました。エントリに書いてある内容以外も興味深いデータがあったので来年はこの辺りをもっと深掘れるようになりたいですね。
小山さん:
ブログ記事の振り返り、勉強になりました!オラキーのような企画物また期待してます♪
odasho さん:
こういう振り返り記事とても良いですね。自分たちのOutputを可視化して、意味があるものときちんと理解できます。セルフモチベートを維持向上させていくカルチャーは1日2日で作れるものでもないので、大切にしていきたいです。 ちなみにキーケット、最初に並んだの私です。行列の先頭には自信があります←??
コントロールしない
「どんなチームであっても、一人ひとりの創造性の掛け合わせがコントロールによる成果を超えると、まずは信じたい」というところがめっちゃグッときました。
小山さん:
新しい時代のマネジメントの要素がぎゅっと詰まっている内容。個人的は コントロールしない/されない が当たり前になっていった方がより良い事業や組織の創造につながるという感覚があります。
odasho さん:
外資企業で長く働いていて、コントロールしないMgrに優秀さを感じてきました。もしかすると日系企業ではなかなか得られない体験かもしれません。 色々聞いて回ったりもしましたが、とあるMgr曰く「全力で走り抜けるサポートをすることが自分の仕事」と言い切っていました。なるほど仕事しやすいわけだと。 成果物を最終的にどう料理するかがMgrの力の見せどころかもしれません。
採用の時に見るべきポイント 面接偏
前職と現職で1次面接を担当することがあるけど、後半の話しやすいかとか一緒に働きたいかは僕も注意しているけど、履歴書から話を膨らませるところは参考になりました。
小山さん:
マネジメントについて毎週アウトプットしているのが素晴らしい!他の記事と合わせてぜひ読んで欲しい。
odasho さん:
面接について網羅的に言語化してあると感じました。よく一緒に働きたいかどうかという視点は語られますが、そこに至るまでの様々な視点が書かれています。 何を考えその行動を選択してきたのかを自分の言葉で言語化できる方は組織内でのワークで躓きにくいのは本当にその通りですね。
作業速度を上げ続ける
僕もターミナル用のエディタを Neovim に移ったので、設定内容が気になる!! dotfile がパブリックリポジトリになっているので、参考にさせてもらいます!!
小山さん:
今年入社したメンバーのアドカレ参加嬉しい!
odasho さん:
自分もそうですが、やはり道具に拘りを持つのは良いですね。カスタマイズして自分がいかに心地よく仕事や作業ができるかは拘りなしには実現できないと思います。 (ちなみに私は今年10台以上はキーボード買いました。すごくメルカリに流れてる) 1つのウインドウに集中できる環境構築もすごく良いですね。やはり分散すると気が散ってしまう…!
社内ラジオをポッドキャスト配信する
robots.txt で丁寧にクローラ避けをして、推測しづらい URL にしてかつ BASIC 認証にしておくのは落とし所としてアリですよね。あと、RSS で itunes:block を yes にするのは初めて知りました。
小山さん:
1度止まってしまっていたラジオを今年再開し、100本近くのインタビューをおこなってきたので、ポッドキャスト化でメンバーがより聞きやすくなって嬉しいです!ありがとうございます!!
odasho さん:
ありとあらゆるチャンネルや方法を使ってフルリモート環境の長所を最大化していることが伝わりました。 (というかPodcastの前にNotionがまず便利ですね。自分が業務で使用する機会があまりないので余計にそう思いました)
GitHubのGraphQL APIを使ってPull Requestを分析するためのレシピ
僕も gh コマンドで Github API を操作することはあるけど、REST API でしか扱ってなかった。Henry は GraphQL を採用しているから Github API でも GraphQL クエリを使うようにしてもう少し GraphQL さんと仲良くならないといけないなーと思いました。
小山さん:
積極的に発信しているエンジニアの1人TODAさん。去年はダジャレネタ1だったので、技術ネタもぜひ多くの方に読んで欲しい。
odasho さん:
GraphQL API全く利用経験がないので、PRの使い方の分析にそれを適用するアイデアからおもしろいと思いました。 可視化は正義…!!芝生やして喜んでる場合じゃない…!
出社回帰のニュースを見て思うこと
リモートでのコミュニケーションではどうしてもテキスト主体になってしまって、人によって得手不得手があって難しいよなーと思っていました。それぞれの個人の特性に合わせた働き方が当たり前にできるような社会になって欲しい。
odasho さん:
多くの企業がオフィス回帰に流れている中で、リモートワークにチャレンジし続ける姿勢は尊敬に値すると思います。やはりコミュニケーションの難しさなんですよね。おそらく口頭でごにょごにょやることが当たり前だった世代が多い企業には難しいよなと思います。
理解の不足を想像で埋めない
めっちゃ耳が痛いーと思いながら読んでました。とくに「経験不足だと想像を膨らませすぎてこれにハマるし、経験豊富だと逆に既知に引き寄せて理解しようとして罠にハマります」が首がもげるほど頷いていました。
小山さん:
エンジニアに限らずどの職種にも当てはまる話だと感じました。「10分考えてわからなかったら聞いてください」は基準としてわかりやすく、チームの質問しやすい空気をつくる上でも大事だなと思います。
odasho さん:
日本語は省略が美しいとされるので、文脈を読むというか想像で補完する能力が中途半端に育って、それが当たり前になりがちなんですよね。バックグラウンドの距離感が遠いとこれが悪さしてしまいがちなのかなと感じました。
新しい目線でこれからの医療に声を上げていく
診療報酬制度にかぎらず医療ドメインは政策と密接に関わる分野なので GR で入ってもらってめっちゃ助かってます。
小山さん:
厚労省からヘンリーのようなスタートアップに飛び込み活躍している姿は事例としても希少性が高く、多くの方に読んで欲しいです!
odasho さん:
畑違いで私からは縁遠い分野ではあるものの、とても興味深く読むことができました。人が意思決定する以上全てが合理的には進まない中で、分部さんのような方が流れを整え、本来できるけど実現が難しいことを当たり前にできるようにする重要な役割を果たしていることを知れました。
3つのパワー💪
いままで特に意識することはなかったけど、振り返ってみると確かにこういう関係性はありそうだなーと思いました。
小山さん:
営業としてクライアントの様々な立場やバックボーンを理解するために日々努力をしているから生まれた記事だなと感じました。
odasho さん:
パワーについての言語化大変すばらしいです。コミュニティにおいては合理的判断より感情や価値観に依存するな~とか、パーソナルやリレーションのパワーが重要だなと自分ゴトに置き換えて読むことができました。
ジムに通い続ける技術
年齢とともに体力の衰えを感じているので「ジムに通うかー?」という気持ちと「ゆうて三日坊主になるでしょ...」という気持ちがせめぎ合っていたのでとても参考になりました。
小山さん:
個人的に一番耳が痛い記事ですが笑 社内で運動するメンバーが増えworkoutチャンネルが盛り上がっているので、「完璧主義は長続きの敵です。自分を追い詰める必要は全くありません。」を心の支えに自分も頑張ろうと思いました。
odasho さん:
健康とエンジニアリングは切っても切れない関係だと思います。飽きっぽい私は短期間で一気に筋力を身に着け体重を減らすことには成功しましたが、継続が難しいので参考になりました(飽きっぽいんだろうなぁ。。
Henryのお客様:医療DXの先駆者たち
Henry も多くの医療機関様でご利用いただくようになってきたけど、一緒により良い医療を実現できるようにこうやって同志として互いに刺激し合って、成長できるのはとてもありがたいことだなーと思いました。
小山さん:
ヘンリーにとって『お客様は医療DXの最前線に立つ先駆者であり、私たちと同じ目標を共有する「同志」と言えます。』と胸を張って言えるくらい、案件ひとつひとつにドラマがあります。業界の意識改革は簡単ではありませんが、来年も一緒に奮闘する仲間とともに頑張っていくという覚悟が伝わってきました。
odasho さん:
顧客との健全なRelationshipがヘンリーの根幹を支えていると良くわかる内容で理想的だと感じました。 どうしても国内の開発案件は発注者と受注者という観点から抜け切れず失敗していく様を多く見てきたので、今後もこの良好な関係値を継続してもらいたいです。
大きくて複雑なものを作る人達へ送る一冊
開発チーム外からみると複雑なドメインでの大規模な開発なので難易度が激高なところをスマートに解決しているように見えていたけど、こういうことを考えていたのかーととても参考になりました。
小山さん:
『BIG THINGS』をもとにヘンリーの開発についてPMの考察がわかりやすくまとまっています。個人的に、「焦りや不安から早く決断したくなったら、問題をさらに細分化し、チームの知見を総動員して恐怖の正体を小さくしていく。」はプロダクト開発以外の業務でも共感しやすく学びが大きい部分でした。
odasho さん:
過去ウォーターフォール開発案件で幾度となく炎上を経験してきた身としては学びが多い内容で非常に参考になりました。 本当見積って当てにならないですよね。前例踏襲主義と言えばよいのか(もはやそれまで炎上しているので、当然に炎上するよね?)、昔を思い出して少し身震いしました。
あなたの検査がカルテに書かれてから結果が返ってくるまでに裏側のシステムでは何が起きているのか
異なる仕様のシステムと連携する時はめっちゃ大変だけど、最後の「それぞれに対して一発で解決できるような必殺技は持ち合わせていないの一つ一つ対処しています。」というところでそーだよなー地道にやっていくしかないよなーと改めて心に刻みました。やっていきたい!
小山さん:
健康診断を受けたら必ず何かしらの検査を受けることになりますが、システム上でこうなってるのかを知れる貴重な内容です。
odasho さん:
ひと昔前の車のデータ取得を見ているようでした。今ではインターネットに当たり前につながっていますが、当時はディーラーがデータを引っこ抜いて~という、同じような運用形態でした。
無名VPoEの生存戦略
『SNSで転職失敗談を見た時、「もし弊社のことを知っていたら…」と思ったりする苦い経験がたくさんありました。』と思えるほど自信を持っている方が前面に出てもらえるのはとても心強いです。
小山さん:
立場や知名度に関係なく「おごらずへつらわずに自分の長所と短所を分析した上で、長所を最大限に活かし、短所を特定して補っていく」は誰もが共通して振り返れる内容だと感じました。
odasho さん:
コトラーのマーケティング本には、マーケティングとはセリングを不要にすることだ、と記載がありました。おそらく採用観点で見た時にも同じことが言えるのかな?と思います。 昨今は良くも悪くも知られること、検討のテーブルに挙がることが重視されすぎているようにも思えますが、発信力の向上は何らかの方法で高めていきたいですね。
35歳、初めての大腸カメラ体験記
検査でポリープが見つかって処置できてよかった。自分の体のオブザーバビリティをあげて長く健康でいたいですね。
小山さん:
大腸カメラを受けてみたい、あるいは、年齢的にも受けた方がいいだろうけど怖い、という方に貴重な体験記。
odasho さん:
今年はMRIで脳をスキャンしたり、バイク事故で大病院にお世話になるなど、自分の健康状態を考える良い機会に恵まれたので、定期的な健康診断の大切さを感じています。こうした身近な話で医療に関心を持ってもらうアプローチ良いですね…!
転職と2024年、今年の漢字は推
正式入社前から Epic オーナーになっていてリリースまでいっていてすごい!!これからもよろしくお願いします!!!
odasho さん:
読ませる文章ですね。ベイスターズの件が関係なさそうに見えて「推す」文脈でゆるりと絡んでいるというか。筆者の心情を行間から読みとれる素敵な内容でした。
ドメインエキスパートの使う表現を可能な限りコードに落とし込む大切さ
『ドメインエキスパートの表現と、実装の表現の差を減らす』これドメイン理解の促進以外でも後から修正するときにドメインへの理解があるとないとでは品質が違ってきそうなので、めっちゃ大事だなーと思いました。
小山さん:
エンジニアがドメインエキスパートとどのように協業しているのかが見える内容。世の中的にもこういう内容はあまり外に出ていない気がするので、医療業界難しそうと懸念しているエンジニアの方にぜひ読んで欲しいですね。
odasho さん:
JSTのタイムゾーンで書かなきゃいけないルールじゃないのでセーフ理論、すごく良く使ってます←ダメです 本編の内容とは若干逸れますが、高額医療費が対象者の収入によって変わっていくなど、国の方針により左右される状況での開発やメンテはとても大変だろうなと感じます。
DenoでSlackアプリを作ったら新人が入社しました
Deno めっちゃよさそう。年末年始にちょっと触ってみようかなーと思いました。
小山さん:
くまさんがかわいい笑 今年はこれまで人力で頑張っていたアカウントやツールを管理をコーポレートITに引き継ぐことができ、社内の自動化や効率化が進んだ良い年でした。改めて感謝!
odasho さん:
Slackは日々お世話になっているので、より使いやすくするためにアプリ開発に取り組む/取り組みたい方も多いのかな?と思いました。そのような方にとって有用な内容だと思います。
からすみエンジニアリング
美味しそうだけど尿酸値が気になってしまうお年頃です。
小山さん:
去年に引き続き楽しく読ませていただきました。「料理は化学」と思っている方にぜひ読んで欲しいブログ。
odasho さん:
エンジニアリングと書いてある通り、ちゃんと手順がそれっぽくて爆笑してしまったww 健康には気を付けてくださいね…!
2024年を終えて 〜入社して6ヶ月が立ちました〜
horsewin さんもジョインしてからめっちゃアクティブに活動されていて、日々圧倒されています。「AWSコンテナ設計・構築[本格]入門」が改定作業中ということなのでめっちゃきになりますねー。
小山さん:
あれまだ入社して半年?!と社内の多くのメンバーが思ったはず。引き続きよろしくお願いします!
odasho さん:
選択の動機が最初に書かれていて、自分ゴトにように捉えられてとても読みやすかったです。コミュニティ活動や執筆にも取り組まれていて素晴らしいですね。世の中を良くしていくのはこういう人なんだと強く思います。
nginxでクライアント証明書を処理するリバースプロキシを立てる
mTLS 認証したいけど、アプリケーション側でも認証で使ったクライアント証明書で処理をしたいときにこういう細かいことをしたくなっちゃいますよね。
小山さん:
副業で手伝ってくれているメンバーもアドカレに参加していることが嬉しい!
odasho さん:
証明書周りは大事な割に大事にされてない(伝われ)ので、このように記事でまとめてあると助かる方が多いと思います。セキュリティのレベルを上げて行こうなの気持ち。
ちゃんみなから学ぶネガティブフィードバック
題材になったオーディション番組は知らなかったけど、フィードバックの仕方は普段のコミュニケーションでも気をつけたいなーと思いました。
小山さん:
フィードバックは言い方の工夫もありますが、結局はその人といかに向き合えてるかが大事。それをアイドルのオーディションから考察してるのがおもしろかったです。
odasho さん:
外資のMgrやInterviewに近い感覚ですね。ポジションマッチングが重要であって、当人のタレント自体は否定をしないし、逆にリスペクトを持って接する点など共通していると思いました。
CSキャリアの描き方(カスタマーサクセス・カスタマーサポート)
CS は経験がまったくなかったのでこういうキャリアパスなのかーとめっちゃ興味深く読みました。
小山さん:
CSのキャリアパスについてこんなに具体的にまとまっているものは他にないはず…!他職種でも自分のキャリアを考える参考になると思いました。
odasho さん:
CSは自分のキャリアで経験がないので、このような道しるべは非常に参考になりました。求められるスキルセットまで網羅しているところが良いですね。
医療現場の未来を創る製品開発
一年の Henry の成長を振り返れてとてもよかったです。来年ももっと成長させたい!!
小山さん:
アドカレの締めとして、代表の熱い思いが詰まった内容。とにかく多くの方に読んでいただきたい!
odasho さん:
病院や学校など、古い慣習やフローが現存している環境では、現在では無駄と思われるようなオペレーションが多く残っているので、モダン化する効果がかなり高いのだろうと感じました。
まとめ
今年も技術に限らず幅広い話題のエントリが公開されていて、ヘンリーという会社のカラーが色濃くでた良いアドベントカレンダーになったかなと思っています。そんなヘンリーでは一緒に働く仲間を募集しています。気になった方はぜひカジュアル面談しましょう!!